step【私はもう一人のあなた】

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暫く僕は頭を壁に打ち付けた。血が流れた時に、僕が僕を傷付けている事に気が付いた。 その時だ。茶色い部屋の内、赤い血が付着した壁がいきなり消滅して、奥には椅子とそれに腰掛ける少女が現れた。 少女が余りにもいきなり前触れもなく立ち上がる物だから、僕は驚いて心臓が止まるかと思った。 顔が見えない。一体顔は…顔はその真っ白なドレスに似合った顔がその真っ白な髪の下には有るのか。
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