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「お兄ちゃん! 朝だよ、起きてー!」
少しだけ覚醒していた俺の耳に飛び込んできたのは、妹――楠みれい――の声だった。
「んー……。今、起き……る?」
あれ? 寝てた?
おっかしいな、ゲームやっ――!
俺は即座にPSPを確認する。
「お兄ちゃん? どしたの?」
「い、いや! 何でもない! 大丈夫だから、先に飯に行ってていいぞ」
「うん、分かった。早く起きなきゃヤだよ?」
妹は、ようやく行ったらしい。
結論から言えば、PSPは電池切れになっていて、画面には何も移っていなかった。
まったく! 心臓に悪い!
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