始まりはメールから

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『やっほーしんじくん。 明日から新入部員の見学だね。そんなわけできみに、小冊子のイラストを描いてほしいんだ。 表紙とそれから挿し絵。 もちろん私の小説だよ。 きみのPCに小説本文を送っといたから、読んで描いといてね~♪』 そんなメールが、主人公、楠しんじのもとへ届いたのは、風呂上がりの夜9時のことだ。 「…………。バカじゃん?」 このメールの送り主、八坂こうに対して、送りはしないが、そう呟いた。 だって、日付が変わるまで3時間しかない。学校に行かなければならない時間までは、11時間しかないのだ。
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