プロローグ

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広域指定暴力団である松田会。 その直系にある平松組が、殺し屋『レインマン』によって立て続けに被害に合っていた。 若頭である崎田が殺害され、平松組の看板は地に落ちた。 昔気質の組長である平松は依然として無言のままである。 ナンバー2に繰り上がった桐山は懐刀の千田と立野の料亭『きさらぎ』で、腹心として資金援助していた星(シン)を中国から呼びつけた。 店内奥の中庭付き個室に星は現れた。 「立野には今日着いたのか?」 「ええ。空港から真っ直ぐに来ました。お陰様で七年ぶりの日本になります。ようやくお役に立てる時が来て嬉しゅうございます」
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