海原仁

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「拳銃(チャカ)まで持ち出した挙げ句、それを親に向ける子がどこにいる!」 まだまだまだ平松さんは現役やのぉ。 引退なんて早いんやないか。 カチャリ 少し油断が入っていたおれの首の後ろに銃口が突き付けられ、安全装置を外す音が聞こえた。 「すでに邪魔なんだよ」 千田のハジキを拾っておれに突き付けたのは中田だった。 何でや……? まさか……。 平松さんの前に立っている桐山が会心の笑みを浮かべた。 そうか……。 さっきから違和感は確かにあった。 桐山はダクトにいる一葉を見てないのに女ネズミと言った。
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