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ただし、その情報自体が確実なものじゃなくて、一徹は本部を率いて踏み込む事がまだできないみたいだ。
まったくお役所ってところは!
そして一徹が一人で踏み込んだとしても、失敗すれば平松組は本部を恐れてプラントを処分する可能性があった。
私は私で仁の『男気』を信じたかったから、組長を泳がせていた。
そしてその真実を知るにはプラントに潜入するしかなかった。
一徹にしても私が失敗しても、チャンスが残るので渡りに舟だったのだ。
結局、一徹の期待を大いに裏切ってしまったが、今はそれどころじゃない。
私は、止めどなく血が溢れる仁の腹部に手を当てて止血に努めた。
一葉に頼んだ救急車のサイレンはまだ聞こえてこない。
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