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「グスッ ヒックッ」
コンコン…
「!!
誰…?」
「あたし!
美嘉だよ、美佐お姉ちゃん!」
「美嘉…?」
「入っていい?」
どうして美嘉が来るの…?
私はあんたが憎いよ…
どうしてあんたばっかり褒められて、私は褒められないの…?
「お姉ちゃん?」
「え…?
あ、うん。
入っていいよ。」
カチャ… バタンッ
早く出ていってよ…
あんたの顔なんて見たくない!
「お姉ちゃん…
さっきはどうしたの…?
あたし…何かやった…?」
「……して…?」
「え…?」
「どうしてあんたばかり褒められるの!!?
私は全然可愛がられたりしたことないのに!!
なんであんただけ…!!」
「お…お姉ちゃん…?」
「出てって!!」
「この部屋から出てけ!!」
「お姉ちゃん…。」
そんな顔しないでよ…!!
なに?
私が悪いの…?
あんたは…私が悪いって言いたいの…?
「ごめんね…
お姉ちゃん…。」
バタンッ
「はぁー…。」
シュル… バサバサ…
体の傷…
また今日も増えた…
クラスでもいじめられて…
家族からの愛情もない…
私が変な力を使うから…?
私がその力を使うからみんな…嫌うのかな…?
寂しいよ…
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