孤独―…

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だ…れ…?       「酷い傷だね… 見せてみて?」       やめて…   来ないで…       「やだぁぁぁぁぁぁっ!!!」          ス…     「大丈夫… 俺は君の敵じゃない。」       「あなたは…     誰なの…?」       「俺は『憂(ユウ)』。   君は?」       「……私は美佐…。」     「美佐ちゃんだね?   俺のことは憂って呼んで。」       「…憂…。」     「うん。   さ、傷を見せて。」     「………………。」            スッ…       そういえばこんなこと…   初めてだった…     彼だけが…     私に優しくてしてくれた…       だけどそれは…     表向きだけかもしれない…       裏ではどう思っているの…       私を嘲笑っているの…?         知りたいけど…     知るのが怖い…       聞きたいのに…     聞くことが出来ない…                               彼は…   憂は何が言いたいの…       でも…   表向きだけだったとしても…   私は…                                         嬉しかった…。      
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