要らない子供

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私は 6人兄弟の 4番目に産まれた… 名前は真澄 両親と祖母の9人家族でした 。中学2年からは それまでは すぐ上の姉と2人姉妹 と思っていました。 オムツをしていた私と 姉は岐阜県の あるお寺で育ちました ある時は長野県の山の中 ある時は愛知県の刈谷市 ある時は名古屋市の 東山動物園の近くに いつも 姉とセットで 預けられていました。 誰も触れないけど 親は 居ないって 思っていました。 ある日 お寺のおっさま(住職)と おばさんが 大喧嘩を始めた 私と姉が 遊んで居ると… おっさまとおばさんが 私達の処へ 凄い 勢いでやってきた… 子供の私達には 訳が わからず とにかくどちらが 正しいか 言え! と言われ 黙っていると どちらが好きか? と言う質問に変わりました… どう答えてよいか わからず 困っていると… 姉が 「私はおっさまが好き!」 とポツリ それを聞いた おばさんは 号泣した 「じゃあ 真澄は?」 顔をクチャクチャにして ウサギのような目で すがる様に聞かれた… その場の雰囲気で 「真澄は おばさんが好き」 と答えてしまいました… 別にどちらも 好きという 感情なんか ありませんでしたけど… その後 夫婦喧嘩は終わり 仲直りした おっさまは 私を何かと目の敵に するようになり 今日から 米は前日の 残り オカズは作るな… 味噌汁なんて 出てきた記憶もありませんでしたけど… 当然おやつなんか ありませんし ご飯は 1日1回でした。 口癖は 「お前達は要らん子やでな!」 でした。
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