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それいらい
おっさまの
逆襲が 始まりました…
「爪を 綺麗にしてやる」
と言われ
指先を押さえつけ
切り終わった時には
10本の指から
赤い血が 出ていました…
おやつも
姉だけ おせんべいを渡し
「真澄はワシが嫌いなんだろ!」
といっては お預け
夜中に布団に入ると
よく 姉が
かじりかけの おせんべいを
分けてくれた…
私は
音がしないように
静かに 食べた 。
ある日
お寺の
お供え物の お菓子を
盗んで食べた…
お腹が空いて
フラフラするから…
当然 バレて
竹の棒で
何度も叩かれた…
叩きすぎて
竹の棒は
先が 竹ホウキの様に
細かく裂けていた…
この お寺にはどうやら
3人の子供が居たらしく
その子供の
お古の ランニングシャツと
ズボンを
何時も着ていました…
靴下もなく
冬になると
足の お母さん指から
小指の
ずっと付け根まで
霜焼けになり
ブチブチきれて
真っ赤に腫れ上がって
血がでて
凄く痒かったです
勿論両手も!
おっさまが居ないと
おばさんは
お昼ご飯を
何度か食べさせてくれた
私も
おっさまが 嫌いで
仕方なかった
ある日
玄関に 蛇が出た
恐怖で固まってると
おっさまは
蛇を捕まえ
口を上と下に持ち
2つに 裂いた…
生きたまま
その日の 夕食に
焼いた蛇が
皿に乗っていた…
姉に
「此れはなに?」
って聞くと
「 多分さっきの蛇…」
小さな声で囁いた…
「オカズは
要らないのか?」
とおっさまに聞かれ
私達は固まったまま
返事も出来なかった。
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