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俺は一人でいい
孤独でもいい
そう思っていた
それは恐かったからだ
大事な奴を傷つけるのが
俺のせいで傷つくのが
それに、俺の能力(ちから)は
危険でとてもおぞましい物だから
だから、俺は誰とも関わらずに
誰とも触れ合わずに生きていこうと決めた
それなのに、お前は
「そんなこと関係ない」
「どんな能力(ちから)を持っていても、あなたはあなただから」
そう言って、俺の心の内側(なか)に入ってきた
そして、俺のことを大事だと
好きだと言ってくれた
そんなこと初めて言ってくれたお前の為に俺は誓う
この先、決してお前を傷つけたりしない
傷つけさせたりしない
俺の命を賭して護り抜くことを
お前が傍に居てくれるだけで、俺はどんな奴も怖くない
恐れたりしない
お前の為なら
この手が穢れても構わない
だからずっと俺の傍に居てくれ
俺の目の前から消えないで
俺の腕(かいな)に抱かれていてくれ
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