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次の日
『お!真人制服似合ってるじゃん!』
『別に高志に言われても嬉しくねーよ』
千鶴さんに言われたらめっちゃ嬉しいのになぁ。
『あれ見てみろよ、千鶴ちゃんの制服姿可愛いだろ~』
高志の奴、千鶴ちゃんなんて馴れ馴れしく呼びやがって!
でも、確かに千鶴ちゃんの制服姿は可愛い。
まさに制服に身を包んだ天使だ!
『おっと、無駄話してる時間なんてなかった、じゃあ簡単に説明すっからちゃんと覚えろよ』
それから俺は高志からお客の誘導の仕方や注文の受け答えの仕方などを教わった。
『今日は取りあえず真人は俺の動きを見て勉強だな』
『了解で~す』
お店は平日ってこともあってかさほど忙しくはない様子だった。
けど千鶴ちゃん目当てのお客が時たま目についた。
こうしてバイト一日目は無事に終了した。
『お疲れさん、初日はどうだった?疲れたか?』
『別に俺見てただけだしたいして疲れてねーよ』
『それもそうだな』
高志は鼻で笑った。
『腹減っただろ、ニート脱出祝いにおごってやるよ』
お!珍しいなぁ高志がおごるなんて言うのは。
『変な店連れて行くなよ』
『大丈夫だって、行くぞ!』
そうして俺たち二人は店を後にした。
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