運命の女

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面接当日 その日も俺は昼過ぎまで寝ていた。すると携帯の着信が鳴った。 どうせ高志なんだろと思いながら着信を見ると案の定高志だった。 『真人~起きてるか~?今日面接あるの覚えてるよな?』 ・・・完全に忘れてた・・・ 『あ、当たり前だろ、スーツもバッチリだからな』 あぶねー 高志が電話してくれなかったら完璧にすっぽかしてたよ。 『ホントかよ~まぁそれならいいんだけどな』 『そんなことよりよ~、面接どんなこと聞かれるんだ?』 俺は高志が面接を受けたときのやり取りを聞いて楽に受かってやろうと思った。 高志は少し馬鹿にしたような態度だったが教えてくれた。 『真人~お前面接官見たらビックリするぜ!』 高志は意味深なことを言い出した。 『何をそんなにビックリするんだよ』 すると高志は 『なんてったってうちの店の面接官はとびっきりの美人だからな』 高志の言う美人はあてにならない。前に高志が美人と言いながら付き合ってた彼女はお世辞でも美人とは言えない女性だったからだ。
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