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初めは高志の言ったことを信用してなかった。
しかし目の前には確かに美人が座っている。
急に胸が高鳴った!
『どうぞこちらにお座りください』
彼女は身振りでソファーまで誘導してくれた。
『今日の面接を受け持ちます田嶋千鶴(たじまちづる)と言います。それでは早速面接をはじめますね。ではまず名前とお歳を教えてください』
面接は始まった。
でも俺の頭の中は彼女でいっぱいだった。
俺が彼女に見とれていると・・・
『あの~・・・』
『あ!ご、ごめんなさい!名前ですよね!!』
彼女に見とれていた俺は急に話しかけられて慌ててしまった。
『桜井真人です。歳は25です』
『桜井さんですね。では次にうちのお店を選んだ理由を教えてください』
やっべ~、あんなにシュミレーションしたのに忘れちまった。しょうがねえじゃん!こんな美人目の前にしたら誰でも頭ん中真っ白になるっての!
俺は思いつくままに話した。
所々ユーモアも混ぜつつ何とか順調に面接は進んだ。
たまに見せる彼女の笑顔が、どこか懐かしく感じた。
『じゃあ最後に何か質問やアピールしたいことはありますか?』
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