はじまり

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授業中ずっと考えてた授業の内容? ハッそんなのどうでもいい。 どうせ僕からしたらヒヨコとじゃれあうよか簡単だ というか。 コイツ…どっかで見た気がするんだよな… どこだっけ…? そんな事を考えていたら、いつの間にか放課後になっていて 空はすっかりオレンジ色になっていた 『はい、それじゃみなさん、さようなら』 担任が帰りの挨拶の最中 僕は、さっさとかばんに教科書を詰め込んでいた 『羽山後で職員室まできなさい』 『え?あ、はい』 げっ。うわー最悪じゃん 僕は咄嗟に後ろのアイツに片手で謝ったのに アイツは必死に笑いを堪えていた ………(怒) ちょ…きにくわねぇな まぁ、後で覚えおけよ なんて心の中で思いつつ 渋々、担任につれられて 職員室まできた 『羽山お前どうしたんだ?授業中もぼーっとしてたし、帰りの挨拶の時も…何かあったのか?』 担任があたかも心配しているようなセリフ並べてきた どうせ僕が心配なんじゃない僕の親PTAやってから顔色伺ってんだろ それにな 授業が簡単過ぎてつまんねぇんだよ なんて言わないけど 『すみません…近々テストがあるので徹夜してたら寝不足になったみたいです』 『そうか、あんまり無理するなよ君のお母様に顔むけできないからな』 ほ~らね やっぱり誰も僕なんか見てないんだ まーいいんだ…淋しくなんかない、そんな感情はとっくの昔に捨てたよ
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