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美紗は稔の側に来ると座った。
「そんなに千華がいいの?千華も私も変わらないでしょ?」
「千華は美紗とは違う。性格だって、顔だって、何もかもが違う!お前みたいにおかしくない!」
最後の方は叫んでいた。
美紗を刺激しない様にするつもりでいたが、我慢の限界だった。
「人殺し!」
稔の言葉に美紗は溜め息をついた。
「性格はちょっと違うかもしれないけど、顔は同じだよ。私達双子だし」
稔の耳元に美紗の顔が近付いて来た。
「ソックリよ特に……ね」
美紗が囁いた。
その言葉に稔は目を見開いた。
美紗の顔が耳元から離れる。
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