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「酷い目にあったもんね。私が好きならそれでいい。ゆっくりでも、慣れていってくれればね」
「有り難う」
稔は千華を見た。
千華を拒んだのは他にも理由があった。
美紗が言った言葉。
そう言えば美紗はどうしたのだろう。
「美紗はどうした?俺が気絶してた間に何があったの?」
「私たち取っ組み合いになった。それで、揉み合ってるうちに美紗が躓いて石に……即死だった」
千華は言ってうつむいた。
「そうか……」
「警察に色々聞かれて大変だったの。後で稔も聞かれるかも」
「全部話すよ」
その時病室のドアが開いて、医者と看護婦が入ってきた。
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