当主交代と婚礼の儀

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ほかの部屋を見ていた宗守がその娘の泣き声に驚いて隼人のいるところにやってきた 宗守「隼人っ。」 隼人「宗守、生きてる子がいたぞ。」 宗守は隼人の胸に抱きついて泣いている娘を見てホッとした顔で眺めていた 娘が泣き止むのを待ってから隼人と宗守は自己紹介をして娘のことを色々聞いた 娘の名前は凛、この中瀬の村の長の一人娘らしい 歳は10で可愛らしい顔の女の子であった 凛の話によると昨日、葛西家の兵達がこの村に急に現れて死にたくなければ金目のものをすべて寄越せと押し入ってきたらしい 宗守「昨日ってことはここを使えなくするのが一番の目的だろうな。」 隼人「あぁ。はなから金目のものを出しても殺す予定だっただろさ。」 隼人は凛のほうへ向き直ると 隼人「凛、どこかに親戚とかはいるか。もしいるならそこまで俺らが連れて行ってやるけど。」
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