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「どうして貴方は私が見えるんだろう?」
少女は沖田の顔をまじまじと見た
ドキン!
「ちょっ!近いです!!」
「あ、ごめん」
おもむろに距離を置く
「そんなに距離置かなくても…」
「すすすすみません!」
「…なぜ吃る?」
沖田は顔を赤くしていた
シャイボーイなんだろう…と少女は勝手に納得した
「私、そろそろ行きますね」
「え?どこにですか?」
「どこって…決まってないけど死神の仕事に」
「それは魂を狩るってことですか?」
「んー?多分そんなことかな…
ずっと魂がこっちの世界にいるわけにはいかないでしょ?
だから魂を狩るのが私の仕事なのさ」
少女は鎌を持ち部屋を出ていこうとする、だが
「待って下さい!」
沖田はそれを止める
「何?」
「私、貴方に興味を持ちました」
「…は?」
「私欲しいものは手に入れる主義なんですよね」
「…」
「だから、側にいてください」
端から見れば告白にもとれる言い方。だが、沖田の顔は果てしなく黒い笑顔だった
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