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「もう会わないから名前なんて「会わない?何勝手に決めてるんです?私、言いましたよね『貴方に興味を持った』と
ですからこれから貴方は私から逃げられません…ってか逃げることは許しません」
「勝手なことって…一番貴方が勝手「ちなみに貴方の拒否権はありませんから、名前を教えて下さい」
私まだ最後まで話してない…
彼女は声には出さず心の中で思った
また話しても彼に遮られるのは目に見えているからだ
「早く名前を言え」
沖田はイライラしはじめ敬語ではなかった
辛抱と言う言葉は彼の中には存在しないようだ
「名前ねー…」
彼女は考える素振りを見せる
「どうしたんです?」
「分かんない」
「はい?」
「名前が分かんない。ってか私に名前があるのかさえ分かんない」
「何言ってるんです?」
「ずっと1人だったから名前を呼ぶ奴なんていないに等しいし…でも、姉さんとは呼ばれてたけど…」
最後は何を言っていたのか聞き取れなかったが沖田は驚きの余り目を見開いた
ずっと1人だった?
名前を呼ぶ奴なんていない?
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