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少女は沖田に連れられ「新撰組屯所」と書かれた屋敷へと入っていった
「土方さん開けますよ」
沖田はそう言うと返事が反ってきて襖をあける
そこには煙管を吹かした美丈夫な男がいた
その男こそ新撰組副長、土方歳三で、この部屋の主である
「どうした?総司」
土方は目線を机から沖田へと移す
「どうしたじゃありませんよ!?
見てください!この変な少女を!!」
そう言って沖田は土方の前に少女を出す
勢いがありすぎて少女は畳に叩きつけられてしまい変な声を出した
「みぎゃ!!」
だが、土方は
「は?少女?
どこにいんだそんなやつ?」
と、言ったのだ
これには沖田もびっくりで
「え?目の前にいるじゃないですか!?
見えないんですか?」
「何言ってんだ総司?目の前にはお前しかいねーじゃねーか」
土方は元々冗談が嫌いな男だ
だからこんなこと言うはずないと沖田は思った
「…一体なにが起きてるんですか?」
今度は沖田が放心状態になった
「お前疲れてんじゃねーか?報告は明日でいいからもう寝ろ」
そう言うと沖田を部屋から追い出した
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