992人が本棚に入れています
本棚に追加
沖田は部屋に戻り考えこんだ。
…少女は私の見間違い?しかし、手はしっかりと掴んだし声だって聞いたこれは一体…
「どういうことなんだろう?」
沖田は驚きバッと横を向く
声に出したつもりはさらさらない
なのに声が聞こえた
しかも、自分のじゃない声を…
「貴方…いつの間に?」
沖田は目を見開く。隣にはいつの間にか少女がいたからだ
部屋までに行く途中少女はいなかった……はず。しかも襖は閉まっており開いたら分かるのに…
少女は沖田の質問には答えず
「貴方私が見えてんだよね?」
と質問で返された
「貴方は見えるけど、あの人は見えない…
一体どういうこと?」
それは私が知りたい、と沖田は思った
とりあえず、少女が何者なのか聞いてみる
「すみません」
「はい?」
「貴方何者ですか?」
「あ、私ですか?私は死神です」
「あぁ…死神ですか…………ってえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!!!!」
「ナイスリアクション!!」
少女は親指をグッ突き立てた
「あれですか?疲労で幻覚と幻聴がするというやつ…」
「現実を見ましょう」
再び親指を突き立てニカッと笑った
フードが大きく口元しか見えないせいで間抜けな笑みに見えて、深く考えるのが馬鹿らしくなってしまった
最初のコメントを投稿しよう!