死神、現る!?

6/12
前へ
/94ページ
次へ
沖田は部屋に戻り考えこんだ。 …少女は私の見間違い?しかし、手はしっかりと掴んだし声だって聞いたこれは一体… 「どういうことなんだろう?」 沖田は驚きバッと横を向く 声に出したつもりはさらさらない なのに声が聞こえた しかも、自分のじゃない声を… 「貴方…いつの間に?」 沖田は目を見開く。隣にはいつの間にか少女がいたからだ 部屋までに行く途中少女はいなかった……はず。しかも襖は閉まっており開いたら分かるのに… 少女は沖田の質問には答えず 「貴方私が見えてんだよね?」 と質問で返された 「貴方は見えるけど、あの人は見えない… 一体どういうこと?」 それは私が知りたい、と沖田は思った とりあえず、少女が何者なのか聞いてみる 「すみません」 「はい?」 「貴方何者ですか?」 「あ、私ですか?私は死神です」 「あぁ…死神ですか…………ってえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!!!!」 「ナイスリアクション!!」 少女は親指をグッ突き立てた 「あれですか?疲労で幻覚と幻聴がするというやつ…」 「現実を見ましょう」 再び親指を突き立てニカッと笑った フードが大きく口元しか見えないせいで間抜けな笑みに見えて、深く考えるのが馬鹿らしくなってしまった
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

992人が本棚に入れています
本棚に追加