旅立ち

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    夕陽に背を向け  足元から伸びる影に呟いた    「どうして僕は君でないのだろう…」    「どうして君は僕ではないのだろう…」      暗闇と共に君は旅立った  僕に何も言わずに…      今では君の存在に触れていた僕の心は  受け入れられない現実に  打ちのめされる      君は旅立つ  僕の凍りついた心だけを持って  静かに旅立つ      肉体という器を残して   
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