スタート

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あの日から、幾度季節が巡っただろうか…。 基樹と夏帆とあれから連絡を数回したくらいで、今はあまりしていない…。 京(二人は、何してるんだろ…、元気にしてるかな…。俺も一人、この広い都会の中で戦っているよ。時の流れの中、きっと二人も、あの時以上に大人になっているんだろうな…。) 俺はそう思った。 専門学校を卒業してすぐ、俺はある事務所にスカウトされてそこの養成所に入った。 そして、数ヶ月前、一つのオーディションを受けた。 それは、ICEの新メンバーを探すためのオーディションだった。 最終選考まで残ったのは、俺を入れて12人、新メンバーになれるのは4人、かなりハードルが高かった。 最終選考は、[演技・歌・ダンス]だった。 はっきり言って自分自身との競い合いだった。 前の俺と比べれば少しずつだけど、成長したと思うけど、まだ自分で納得していなかった。
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