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帰りは雪だった
もうすぐ春だというのに、
雪が降る中、俺は歩きながら家に向かう
こういうときも、考えるのは仁のこと
今何してるのかな
ぴぃちゃんたちと居るのかな
そんなことばかり考えてしまう
そして自然に涙が流れてくる
涙がこれ以上流れないようにと
空を見上げてみる
まだ降り止むことはなさそうな雪
なぁ、仁
俺今日思ったんだよ
お前に気持ち伝えられたらどんだけ楽なんだろうな、って
今までの俺は自分の気持ちから逃げてた
……もう逃げたくないんだ
だから、
次に逢うときに必ず気持ちを伝えようと
まだ降り続けている雪に誓ったんだ…
END.
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