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わかってたのに、
わかってたのに…
すごく悲しくなってる自分がいた
─ピーという音の後にご用件をお入れ下さい─
いつもならここで切る
なのに口が勝手に動いてた
「逢いたいよ…、じん」
そう留守電に残し
俺は電話を切った
どうせ聞くのは明日の朝なのに
どこか期待してる自分が居た
何故か楽しみにアイツを待っている
自分が居た
それから何十分かして
家のインターホンが鳴った
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