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一度ショッピングモールのトイレで髪型を確認した後、店の前を一気に抜ける。
そして待ち合わせ場所である中央広場に着いた。
開けたそこでまず目に入ったのは、大きな大きなクリスマスツリーだった。
凄い迫力だ。
この木は作り物では無く、本物の木を移植したもので、その大きさは日本屈指であるという雑誌の記事を思い出す。
だからだろうか。
こんなにも圧倒されるのは。
ふと本来の目的を思い出し、周囲に目をはしらせる。
どうやらまだ結香は来て居ないみたいだ。
木を中心に円状に囲んだ、空いているベンチの一つに腰掛ける。
落ち着いて見回すと辺りに他のカップルの姿は見えなかった。
居るのは家族連れや純粋に買い物を楽しむ客、そしてクリスマスツリーの下でせっせと飾り付けをする作業服を着た男だけだった。
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