一枚目の扉

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雅(みやび)…… ──雅……   誰かが私を呼んでいる。 感覚が少しずつ鮮明になる。 あぁ、けど温かい。 ふわふわしてる…… もう少しこのまま…… あと10分…… 「おい!雅!遅刻するぞ!」 バサァ! 布団がはぎ取られた。 同時に流れ込む朝の冷気。 「寒いっ?!……わ!あ、朝!!」 ビックリした私の目の前には、呆れたような顔でこっちを見ているお兄ちゃんの姿があった。
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