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ふと耳元で声がした「うーん・・・あなた、美味しそうね・・・」そう言うといきなり姿を現した。紫色のふさふさした毛で覆われた、赤目な竜・・・そいつは舌で口を舐め回しながら、僕の顔を優しく見つめてくる・・・どうやら僕を食べる気らしい・・・少しは恐かったけど、そんなのはどうでもよかった、自分で死ねないのならこいつに食べられて死ぬ方がいいと思ったからだ・・・「別に食べてもいいよ・・・どうせ・・・死にたかったんだし」と聞こえないようにつぶやいた。
竜はゆっくりと首に噛み付こうとする・・そして竜の牙が僕の首の脈の当たりに触れた・・・
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