02 ずっと君のこと、考えてた

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今日は話し掛けてみようと思って家を出て、途中で土曜日だと気付いた。 あぁ…まひろくんの来ない日だった。テンパり過ぎて忘れてた。 僕はコンビニへ行かず、夕日を見ながら目的もなく歩いてみた。 最近は夕日を見るのが楽しみに感じていた。まひろくんに会える時間を知らせてくれている気がしているからかな。 小さい頃からよく遊んだ公園に来てみた。 友達がいて、毎日のように遊んでいたっけ。今は誰もいないけど… ベンチに座ってボーっと夕日を見ていると、誰かの気配を感じた。 「あれっ?河辺さん?」 な、なぜまひろくんが!? 初めて見る学生服のまひろくん、間違いなく可愛い。 あれ?その制服は… 「偶然ですね!隣、いいですか?」 「あっ…うん……」 一人分くらい空けて隣に座った。 僕は思い切って話し掛けてみた。 「まっ、まひろくん……ゆ、友朋学園なんだね…」 「そうですよ。」 「僕もだったよ…。ひきこもっちゃったから半分しかいってないけど…」 ああ、何を言ってるんだ… 「そうなんですか。河辺さんは僕の先輩だったんですね!なんか嬉しいです!」 まひろくんは今まで以上に眩しい笑顔を見せた。 「僕の家から一番近いし、バイトも自由に出来るから選んだんですよー」 「バイトをしたかったの?」 「はい!あんまり人と話すのが得意じゃなかったので…バイトしながら直せたらいいなって。」
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