02 ずっと君のこと、考えてた

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「苦手なのに…僕に話し掛けてくれたのかな…?」 「あっ…やっぱり迷惑でした?」 「い、いやいや!すごく嬉しいから!!」 ああ…やっと言えた。 胸の奥のモヤモヤが晴れたような気がした。 「本当ですか?よかったぁ…」 まひろくんはホッとした表情で嬉しいため息を吐いた。 「僕、河辺さんと仲良くなりたいなって思ってたんです。」 「えっ…見ての通り、根暗なオタクだよ…?」 「いいじゃないですか。一生懸命好きになれるものがあるって羨ましいです!」 「そ、そうかなぁ…」 真妃露フィギュアに囲まれた部屋で、パソコン画面に向かってニヤニヤしている姿は見せられないな…
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