02 ずっと君のこと、考えてた

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それからしばらく他愛のない話をして、帰る事になった。 「今日は河辺さんとお話出来て楽しかったです!またコンビニに来て下さいねー!」 まひろくんは満面の笑みを浮かべて帰っていった。 可愛すぎる、反則的に。 僕が家に帰ると、父と鉢合わせ。 「おお…今日はアキバじゃないのか?」 「うん…」 「何か嬉しそうだな。」 「えっ?」 「んー?俺にはそう見えたんだけどな…たまには夕日もいいだろ?」 「ああ…うん。」 「そうか。」 父は僕の肩をポンと叩くと気合いを入れて玄関を出て行った。 なんだかいつもより力がこもっていた気がして、温かかった。
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