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背は小さく
顔が可愛くて
笑顔が素敵で
甘え上手で
抱き締めたくなるような子
僕の理想の恋人像。だけど今まで出会った事がない。
まあ、いたとしても僕みたいな萌えゲーオタクには振り向きもしないけど。
「河辺氏、それは萌えの王道なれど我々二次元の住民には御法度ですぞ」
我らが指導者、森山氏が萌え道について語り始めた。
そして5分後、森山氏が結論を出した。
「…故に我々は二次元の住民であり、嫁は萌えゲーから見つけるべきなのである!」
ちなみに森山氏の嫁はナースのさやか、メイドのみくる、妹の羽音らしい。
僕の嫁は神野真妃露(カンノマヒロ)。毎日笑顔で「お兄ちゃん♪」って呼んでくれる。
くうぅぅぅぅっっっ!!!!たまんねぇっす!!!!!
今日も集会を終えて真妃露の待つ家へ帰宅。
あ、今日は「コンビニ限定真妃露グッズ付き~真妃露のすべて~ガイドブック全4種類」の発売日だった。全種類買って帰らなくちゃ。
「いらっしゃいませー!」
ん、今日はやけに可愛い声がするな…
だけど嫁の確保が最優先事項。僕は真っ直ぐ雑誌売り場を目指した。
「あぁ、あったあった。」
自然とニヤケてしまう。
僕は全種類大切に抱き締めながらレジに向かった。
「いらっしゃいませー!」
さっきも聞こえた声につられて、レジに置いたガイドブックから徐々に目線を上げていく。
ネームプレートには「神野」の文字。
更に目線を上にやった。
透き通るような白い肌
色素の薄い茶色の瞳と髪
屈託のない笑顔
「袋に入れますか?」
ズッキューンと電流が走った。
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