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「ま、まひろくん!?バイトの日でしょ!?」
「今週から日曜はシフト外して貰ったんですよ!」
まひろくんがニコニコしているのを見て、周りはニタニタしている。同じ笑いでも、何かが決定的に違う。
「で、でも!どうしてここがわかったの!?」
ここはビルの3階で、なかなか見つけづらい玄人向けのカフェなのに…
「前に河辺さんのお財布を見た時に、ここの会員カードがあったので来てみたんです!まさかいるなんて~!」
まひろくんは目を輝かせてカフェ内を見回している。
唖然としていた森山氏が、まひろくんに話し掛けた。
「い、いつもそのような出で立ちなのですか…?」
「え?そうですよ~。河辺さん借りて行きま~す!」
まひろくんは僕のバッグを持ち、僕の袖を引っ張る。
意識が飛びそうになりながらも、半ば強制的にカフェから連れ出された。
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