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まひろくんに引っ張られながら来たファーストフード店で、まひろくんはアイスミルクティーを飲みながら辺りを眺めている。
「来る途中、僕の写真を撮り始める人もいたんですけど…なんでですかね~?」
「多分…神野真妃露のコスプレをしてるように見えたんじゃないかなぁ…そっくりだし…」
「そんなに似てますか?自分じゃよくわからないんですよね~」
苦笑いする顔も、本当に可愛い。
「あ、河辺さんの服装!神野真妃露のお兄さんと同じだったんですね!雑誌を買ってみてやっとわかりましたよ!」
「あ…うん。真紗斗って言うんだよ」
「らしいですね。僕は一人っ子なので、お兄さんがいたら河辺さんみたいな感じなのかなぁ~って想像しちゃいましたよ」
ま、まひろくんが…僕の事を考えてくれた!?
暴走しかけた僕の手を握り、まひろくんは言う。
「今日はいつもみたいには帰しませんよ?置いて行かれたら困りますからね!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!
ま、ま、まひろくんが、僕の手を握ってる…!!
僕は興奮し過ぎて、逆に冷静になった。
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