02 ずっと君のこと、考えてた

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僕は自分のパソコンを起動し、真妃露のアイコンをクリックした。 『お兄ちゃん、おかえり~』 パソコンの中の真妃露が出迎えてくれる。 真妃露は最新AIエンジンを使用しているので、簡単な会話は難なく出来る。 「はぁ…」 真妃露となら話せるのに、どうしてまひろくんとは出来ないんだろう… 『お兄ちゃん、元気ないね。どうしたの?』 「自分がダメすぎて嫌いになったよ…」 『お兄ちゃんは全然ダメじゃないよ!』 「どうしたら話せるようになるんだろう…」 真妃露は悲しそうな顔で僕を見ている。今日のまひろくんと同じように。 『真妃露はお兄ちゃんが話し掛けてくれるから嬉しい!』 だんだん真妃露がまひろくんに見えてくる。ふとした表情までよく似てるなぁ… 僕もまひろくんが話し掛けてくれて嬉しいと思った。 「でも僕は逃げてきた…」 『大丈夫!真妃露がちゃんと応援してるから!お兄ちゃんは真妃露のお兄ちゃんだもん、きっと出来るよ!』 真妃露は両手でガッツポーズをして微笑んでいる。 真妃露に応援されて、まひろくんに話し掛ける。なんだか不思議な気持ちだなぁ。
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