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｢あーあ、晴希のせいで明日も日直だぁ｣
｢なんだよ俺のせいって水都だって黒板消すの忘れてたじゃねーか｣
｢忘れてたんじゃなくて、残してたんですぅ。次の時間も数学だったから｣
｢俺だって、美術だったから忘れ物してる奴らのために"わざわざ"あけてたんだよ｣
この二人
遠山晴希（ﾄｵﾔﾏﾊﾙｷ）と
本田水都（ﾎﾝﾀﾞﾐﾅﾄ）は話すとすぐに喧嘩になる。
周りではバカ夫婦なんて冷やかされて
絶対!違うけど!!
｢屁理屈ばっかり｣
｢お前だって｣
放課後の最後の仕事
黒板を掃除し終わって
二人はまた言い合いをしていた。
晴希は大きなため息をはいて
｢じゃ、帰る。終わったから｣
｢明日はちゃんとしてよね｣
「お前に言われたかねぇよ!」
カバンを持ちさっさと
ドアの向こうに出て行った
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