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執事「はい。轟恩寺家の執事をやっております者ですが」
悟「あぁ、羊さん。俺を騙したのか」
執事「と、申しますと」
悟「今、鹿馬駅に来ているのに誰も居ないぞ、どうなっているんだ」
執事「あの、今は朝の10時なんですが、集合時間は夕方の6時と伝えてあるはずなんですが」
悟「え?でも、だってさ、そんなもん分からないよ」
執事「では、夕方6時に待っています」
電話を切られた
時間を間違えた?
そんな大きな間違えなんて恥ずかしくて立ってらんない。
10時と6時を間違えるなんてしかも、羊に怒鳴ったりしちゃって、こんな間違いをしてる人なんているのか
人混みの中、悟は1人顔を赤くして立っている
そんな、悟の斜め後ろから若い男の声が聞こえてくる
「おい、羊!着いたのに何も無いじゃないか」
いたーーーー!
俺以外に時間を間違える人が
「え?6時だって?確かにそんな事言ってたな」
あの男も時間間違えて羊に訂正されてる。馬鹿だなー
自分も間違えているのに人を馬鹿にしているのはどうなのか
話し掛けようとしたら
男は姿を消していた
それから、約8時間悟は駅の中で待つことにした
10時~11時
駅の中で流れる音楽を熱唱
11時~12時
アリさんの行列に並ぶ
12時~03時
レストランで昼食を食べた後に爆睡
03時~04時
寝ていたら店員に起こされたので、定位置のベンチへ移動して、通りかかる女の子の可愛さチェック
04時~05時
駅の中に何個自動販売機があるか数える
05時~06時
秒単位でカウントダウンを始める
こうして何だかんだで
約束の時間が来た
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