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時は流れてまた夜の街になった。
人にあらざる者達の時間である。
街は人々の姿が消え、電灯が音を立てながらついたり消えたりしていた。
聞こえるのは、微かな風の音、遠くから聞こえる車の音、そして微かな人々の話し声だけである。
???「今日の仕事はキツそうだぜ。」
グレイヴが目的地である廃墟の教会に向かっていた。
歩く音が響く。
グレイヴ「ここか。また薄気味悪い所だぜ全く。」
グレイヴは今にも崩れそうな教会の扉に手を置く。
その手でゆっくり扉が開いた。
不気味に扉が開く音が教会の中に響く。
誰かがいる気配がない。
グレイヴ「誰もいねぇじぁねぇかよ!!」
「………………」
いきなり何かが崩れる音が聞こえた。
グレイヴが力いっぱい目の前にある瓦礫を蹴飛ばしたのである。
その瞬間、グレイヴの周りからとてつもない数の殺気が自分に向けられているが分かった。
グレイヴ「 良くこんだけの殺気を隠せたもんだ!」
グレイヴ「ビンビン殺気を感じるぜ!」
グレイヴは楽しそうに笑っている。
その時、闇の中から声が聞こえて来た。
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