∽序章∽

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真夜中の街中。 街は寝た様に暗く、電灯の明かりだけが不気味に光っていた。 大抵の店は、閉まっているが、怪しげな店だけが街に逆らい活動している。 夜道を一人の女性が歩いていた。 明らかに夜の店で働く女性だ。 女性「今日も客があんまり来ないし最悪!」 女性「客が来ても大したお金も落とさないし!」 女性「はぁ~。疲れた。」 女性は立ち止まりタバコに火を着けると、ため息交じりに煙を吐く。 女性「フゥ~。」 女性「やっぱ仕事終わりの一服は最高よね。」 女性「今日は満月か……。」 女性は雲一つ無い空、そんな中に一つだけ光る月を見ている。 女性「寒いし、そろそろ帰るとしますか。」 女性はまた歩き始めた。 薄暗い道に女性のハイヒールの音だけ響く。 しかし。 耳を澄ますと微かに自分と違う足音が聞こえた様な気がした。 だが女性は気に止める事も無く歩き続ける。 だが。 「女性「!!!!!!」
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