∽序章∽

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???「あんた今までに何人殺して食ったんだ?」 異形の者「忘レタワ。沢山喰イスギテナ!」 「グフフフフ。」 異形の者が不気味に笑う。 異形の者「安心セイ。ソナタモ喰ロウテヤル!」 そう言うと異形の者は、食べていた女性を捨てて謎の青年の方に歩いて行く。 ???「んぷ。うぐぐ。」 どうやら謎の青年は笑いを堪えている様だ。 異形の者「何ガ可笑シイ?」 異形の者は動きを止め尋ねる。 ???「俺を食らう?笑わすなよな。」 異形の者「???」 ???「てめぇみたいな下級のヤツは、俺に一撃も当てれねえよ。」 謎の青年の顔から笑顔が消え、一気に異形の者を睨んだ。 異形の者「餓鬼ガ大口ヲ叩キヨッテ!」 そう言うと10㍍ぐらい離れていた異形の者が、2㍍の所で一気に距離を詰めて来た。 まだ謎の青年は動こうとしない。 異形の者「死ネェェェェ!」 異形の者の鋭く長い爪が振り下ろされた。 風の裂ける音が聞こえる。
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