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「…外見だけみたらサボるの当たり前みたいな顔なのにねぇ。」
「うるさい!!どうせチャラチャラした外見ですよっ!」
なんだその憐れむような目は!
「これが案外真面目クンだなんて誰が想像できようか。」
「うるさい!真面目で何が悪い!」
だからその目をよせ。
「……曲がったこと、キライなんだよ。」
確かに外見はチャラチャラに見えるかもしれない。否定はしない。
金髪はただでさえ目立つし、父親譲りのこの顔は自分でも地味とは思えない。
でもそれは整形でも染めてるわけでもなく、ただのクォーターだからだ!
血筋はどうにもならんではないか!!
この外見のせいで先公に目をつけられたり先輩から調子乗ってんなとか言われたこともあったけど、まぁ、だからといって何をするわけでもなく、健全に清く正しく生きている。
性格上好かれるタチだからしばらくしたら誤解は晴れるし。
ちなみに曲がったことキライなのは母親譲りだ。
「で、何でその曲がったことキライな優等生クンはサボりとか言ってるのかな?」
クイッと眼鏡を中指で押し上げながら悠輔は問う。
「お前分かってねぇなぁ。サボりっていったら学生の夢でしょう!」
このロマンが分からんなどなんて輩だ!
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