+日常と告白+

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桜舞い散るなか。仲間と一緒にクラス割りを見てた時だった。 なんだか視線を感じて振り返ると、綺麗な顔立ちの女子が俺を凝視していた。 「えっと…なに?」 美人に弱い俺。優しく言ったら、返された言葉はこの上なく残酷なものだった。 「アナタ…酷い顔だわ。」 「……はい?」 開口一番だった。開口一番初対面の俺にヤツは酷い顔だと…! 普通はあり得ないだろう!!初対面だぞ初対面!! あの時のショックを俺は忘れない。 「君、それはあんまりなんじゃないかな。」 そう言ったのは俺の一番のダチの橘悠輔(タチバナユウスケ)。どうやら呆然としている俺の代わりに文句をいってくれたらしい。 「いくらこいつの学力の無さが顔に表れてるからって…」 ……なんだって? 「ちょ、お前それカバーしてないだろ!」 「あら、バレた?」 ぺろっと舌を出して、やっちゃった☆と言わんばかりにニヤっとする悠輔に脱力。 そうだよこいつはこういうヤツだよ…。 しかしこの後に続く悠輔の言葉に俺は胸を熱くすることになる。  
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