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「トーコさんっ!」
しばらくのち扉が勢いよく開かれ華奢な子が現れた。
すぐさま、辺りを見回す。
「美和子ちゃん。ごめんなさいね。
途中で焼き芋屋さんがいてね~
あんまりに美味しそうだったから買いすぎちゃって…。
重くってタクシーで来ちゃったの。
あと、焼き芋屋さんが10分位したら此処に来るからそれの支払いお願いしますね~
そうだ!あとお花屋さんで~‥」
「…トーコさん
ロビンソンは、どこにいるんですか?」
美和子と呼ばれた子は、おずおずと尋ねた。
美和子が最悪の状況を想像しているのが顔つきからわかる。
トーコさんは、少し考えたあと「あっ!」と声をあげた。
「あらま!
どうしましょ!!
どこいったのかしら?」
と美和子に尋ねた。
その質問に答えられるわけもない美和子は、「あぁ~」と大きなため息をついた。
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