おじいちゃん………

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おじいちゃん………

ぼくはさかななんだ…。   生まれた場所はわからない…。   パパもママも居ないんだ…。   ぼくの名前もわからない…。     昔の記憶がないんだ…。     そんなぼくを助けてくれたおじいちゃん…。     瀕死だったぼくを川ですくいあげてくれたんだ…。     とても優しいおじいちゃん…。     おじいちゃんはぼくのために美味しいご飯を毎日食べさせてくれたよ…。     決して裕福じゃなかったおじいちゃん……。     暑い日も寒い日も…おじいちゃんはぼくのために沢山愛をくれたんだ…。     おじいちゃんは長い間ずっとひとりで暮らしてたんだって……   ぼくをみつけるまではずっとずっと一人で居たんだって…。   おじいちゃんはもう一人じゃない……     ぼくがおじいちゃんを寂しくさせないようにずっとそばにいるよ……     でもぼくはさかなだからおじいちゃんに何もしてあげれない…。    おじいちゃんの前で一生懸命泳ぐしかなかったんだ…。       おじいちゃんはそれでもいつも笑顔でぼくを可愛がってくれたよ……。       そんなおじいちゃんはいつしか元気がなくなったんだ……     ぼくは何も手助けが出来なかった…     おじいちゃんは元気がなくなったけどぼくを見る時はいつも笑顔を絶やさなかった………     おじいちゃんのためにぼくは一生懸命泳いだんだ……       そんなぼくを見てたおじいちゃん……     いつも笑顔で話してくれたおじいちゃん…      おじいちゃんの笑顔はぼくの宝物…     いつも優しかったおじいちゃん……     いつも側に居てくれたんだ……     いっぱい愛をありがとう……         もうおじいちゃんはぼくのそばに居ないんだね……       ぼくは何もしてあげれなかった……     だけどおじいちゃんはぼくのためにいっぱい笑顔をくれたね……     本当にありがとう…    ぼくはおじいちゃんのそばにずっといるよ……     おじいちゃん……     ぼくはおじいちゃんの笑顔が好きだったからおじいちゃんと同じようにずっと笑顔でこれからも居れたらいいな……       ねぇ…       おじいちゃん……       ねぇ………       ねぇ………        ぼくの大好きなおじいちゃん……       ねぇ……       ねぇ………       おじい…ちゃん………
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