誤解

3/6
2398人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ
「入って。」 連れてこられたのは龍貴の部屋だった。 龍貴の部屋はちょとゴチャゴチャしてるけど、飾ったりはしてなく、シンプルな部屋だった。 「座っていーよ。」 『ども。』 あたしは龍貴と机を挟んで向かい合わせになるような形で座った。 「…んでいきなり何。」 龍貴のその言葉は、怒ってるように感じられた。 いつもと違う龍貴にとまどいを感じ、何を言っていいのかわからなくなった。 「ハァ。」 何も話さないあたしに苛立ちを感じてか、龍貴は溜め息を吐いた。 そんな事でさえ、何故か恐くて、体がビクッとなった。 「お前、彼氏いんのに男の部屋に来ていいのかよ。」
/164ページ

最初のコメントを投稿しよう!