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「入って。」
連れてこられたのは龍貴の部屋だった。
龍貴の部屋はちょとゴチャゴチャしてるけど、飾ったりはしてなく、シンプルな部屋だった。
「座っていーよ。」
『ども。』
あたしは龍貴と机を挟んで向かい合わせになるような形で座った。
「…んでいきなり何。」
龍貴のその言葉は、怒ってるように感じられた。
いつもと違う龍貴にとまどいを感じ、何を言っていいのかわからなくなった。
「ハァ。」
何も話さないあたしに苛立ちを感じてか、龍貴は溜め息を吐いた。
そんな事でさえ、何故か恐くて、体がビクッとなった。
「お前、彼氏いんのに男の部屋に来ていいのかよ。」
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