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家に帰り母親に遅かったねと言われながらそれをスルーして、自分の部屋のドアを閉めた。 「はぁ…」 俺は溜め息をつきながらそのままドアにもたれ掛かりずるずると座りこんだ。 今回は本当にとんでもない目にあったな。危うく犯されるところだったかもしれない。 本当に危なかった。 軟弱そうな弱々しい男で良かった。じゃなければ、俺がすごんだところで押さえつけられるのがオチだった。 しかし、あの人の家には酒の空き瓶やらがたくさん転がっていたな。やばい人だった可能性のほうが高い。
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