199人が本棚に入れています
本棚に追加
「蓮華っ、起きなさい!」
布団を捲りあげ、母さんが怒鳴ってる。きっと6時なんだろな。
『今、起きるから…。』
本当に寝て直ぐ起きた感じだな。
夢なんて一切見てない。
『…って、6時20分かよ!?』
間に合わないだろ。
顔を洗って歯を磨いて髪をセットして、制服に着替えた。
「蓮華、朝ごはんは?」
母さんが暢気に朝御飯をテーブルに並べている。
『悪いけど食べない。食べてたら遅刻するっ。』
俺は焦りながら家を飛び出した。
ただひたすら人を掻き分けて学校まで走り続けた。
最初のコメントを投稿しよう!