儚き華揺れ

─７─

少し強引な言い方だったかもしれない。だけど遊梨を助けたい一心だった。

遊梨、ちゃんと橋まで来れるだろうか。彼氏に“駄目だ”とか言われいてるような気がしてならない。

取り敢えずいいや。

俺も橋に向かおう。

目的地についても遊梨はまだ来ていなかった。

ここは風が気持ちいい。
とっても好きな場所だ。

だけど遊梨のいないこの場所はなんだか少し寂しい。

…30分待っても遊梨は来なかった。