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放課後になり、遊梨と帰ろうと思って駆け寄っていった。 『遊梨~?』 俺は遊梨の席の前で立ち止まり呼んだ。 「………。」 なのに何故か黙ったままだ。 何度か呼んでも気づかない遊梨にしびれをきらして肩をポンポンと叩いた。 「あ、え?…何?」 遊梨は動揺した様子で俺のほうに顔を向けた。 『なんでそんなに動揺してるの?早く一緒に帰ろ?』 俺は遊梨の鞄を持った。 「あ、あのね…?」 遊梨は俺が持った鞄を手にとり、机の横にかけ直した。
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